青史出版 | |
近世史研究とアーカイブズ学 きんせいし けんきゅう と あーかいぶずがく |
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高埜利彦編著 | A5判 538頁 定価 9,350円(税込) ISBN978-4-921145-64-4 C3021 |
2018年7月25日 発行 | |
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日本近世史研究・アーカイブズ学で発信を続け学界をリードしてきた高埜利彦氏が古稀を迎えたのを機として、既刊論文集未収録の論考と、折り折りに著された珠玉のエッセイ類を纏め刊行する。 【目次より】 T 最終講義 近世史研究とアーカイブズ学 U〈シンポジウム〉日本近世史研究とアーカイブズ学―高埜利彦氏の仕事に学び、進む 第一報告 高埜利彦氏の天皇・朝廷研究、政治史、国家論について(山口和夫)/第二報告 宗教史・身分制・宗教社会史研究(西田かほる)/第三報告 習作からの飛躍−調査・研究・史料保存、そして教育−(野尻泰弘)/第四報告 文書に命を吹き込むアーカイブズ制度のために(保坂裕興)/コメント1 時間・空間を越える―実証史学を受け継いで―(井上智勝)/コメント2 近世日本を理解するための、七つのキーワード−コメントにかえて(小野 将)/コメント3 近世朝廷研究とアーカイブズ学をめぐって(西村慎太郎)/シンポジウム開催の趣旨ならびにフロアからの発言要旨(谷本晃久) V 論考編 第一 日本近世の経済(一 近世中期における商業経済の変質/二 幕藩制中期における生産者支配の一形態/三 和紙/付 史料を読む眼) 第二 近世の宗教(一 江戸時代の地域と宗教/二 江戸時代の国家権力と宗教/三 日本人の死生観と宗教/四 江戸幕府は神道をどう管理したか?/五 近世の富士山−御師と参詣者−) 第三 近世の身分とその周辺(一 移動する身分−神職と百姓の間/二 相撲年寄−興行と身分−/三 抱え相撲/付 飛騨高山の相撲) 第四 近世の朝廷と幕府(一 近世における即位儀礼/二 近世天皇論の現在/三 近世の天皇をめぐって/四 これからの近世天皇・朝廷研究) 第五 アーカイブズ学(一 歴史研究者はまずアーキビウトたれ/二 アーキビスト養成制度設立に向けて/三 史料保存問題とアーカイブズ制度/四 講演録
アーカイブズの存在意義/五 史料保存と歴史学/六 日本のアーカイブズ制度の現状−牛の歩みは遅くとも/七 わかりにくい言葉ですね−アイデンティティとアカウンタビリティ−/八 日本の修史事業とアーカイブズ制度/九 日本のアーカイブズ制度を回顧する) W 小論・エッセイ編 第一 研究の歩み(一 十七歳の課題−『パンセソヴァージュ』との格闘/二 『周布政之助伝』解題/三 龍馬と船と海援隊/四 二重の転機/五 私にとっての日本近世史研究/六 「研究と教育」−桃太郎に寄せて−/七 近世朝幕研究の立脚点/八 日本史学とシリーズ「日本人と宗教」/九 受賞(第37回角川源義賞)の言葉 第二 折り折りの言葉(一 季節はずれの祭り/二 史職を離れて/三 舞台の上の 猿引き/四 忘じ得ぬ一日/五 社会に働きかける/六 「共同研究」の特集にあたっ て/七 『日本の時代 史』の効用/八 『小山町史』編纂に参加して/九 大学史学 科からの高大連携/一〇日本歴史 学協会委員長ごあいさつ/一一 静かな民主革命/ 一二 やはり、はまった/一三 蔵出し仲間) ※『史学雑誌』第128編第6号(2019年6月)で紹介されました。−牧原成征氏 『歴史評論』第832号(2019年8月)で紹介されました。−宮間純一氏 |
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高埜 利彦=たかの としひこ 1947年 東京都生まれ 1972年 東京大学文学部国史学科卒業 1974年 東京大学大学院人文科学研究科中途退学 東京大学史料編纂所助手を経て 1981年 学習院大学文学部助教授 1990年 同教授 2018年 学習院大学定年退職 現 在 学習院大学名誉教授 主要編書 『近世日本の国家権力と宗教』(東京大学出版会)、 『元禄・享保の時代』(集英社) 『近世の朝廷と宗教』(吉川弘文館) |