青史出版 |
日本古代史研究と史料 にほんこだいしけんきゅうとしりょう
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佐伯有清 編 |
A5判 354頁
定価 8,800円(税込)
ISBN978−4−921145−28−6 C3021
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2005年10月15日発行 |
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日本古代史研究の碩学・佐伯有清博士に薫陶を受けた人々による論文集。
広開土王陵碑文を日本にもたらした陸軍軍人・酒匂景信の帰国時期を究明する佐伯博士の論考をはじめ、気鋭の研究者を含む12編の意欲的な論文を収載。
これからの古代史研究を開拓する基本文献である。
【目 次】
T古代史研究と近代
広開土王碑文将来者の伝記拾遺 佐伯 有清
―酒匂景信と乃木希典の日記―
津田左右吉の大化改新論と久米邦武 篠川 賢
江戸・明治期の聖徳太子墓 外池 昇
U古代史料の再検討
古志史とコシ国 加藤 謙吉
―『日本霊異記』中巻七の記事の解釈をめぐって―
用明・崇峻紀の再検討 遠山 慎一
「桓武」擁立の背景 中川久仁子
―井上・他戸母子の処遇をめぐって―
摂関期相撲節における勝敗 関根 奈巳
『四天王寺縁起』と『聖武天皇勅書銅板』 榊原 史子
「皇太子御斎会奏文」の史料性 藤井由紀子
―法隆寺東院をめぐる縁起史料の再検討―
V 古代日本と中国
『新唐書』兵志の軍制記事について 榎本 淳一
竹林七賢像の変容 加藤 直子
―?康を中心として―
魚食僧伝説考 小林真由美
―文殊信仰と戒律―
佐伯有清年譜・著作目録
あとがき 篠川 賢
紹介記事
吉永匡史氏…『史学雑誌』第115編第6号(2006年6月)
「本書は昨年七月に八十歳で亡くなられた、佐伯有清氏の編集による六冊目の論文集である。本来この書は佐伯氏の傘寿を記念して企画されたものだが、作成の最終段階で氏が急逝されたため、追悼論文集という形となった。収載された論文はいずれも、あたかも氏のご研究の幅広さと奥深さを反映したかのような、多方面に広がりをもつ大変興味深いものとなっている。……いずれの論考も史料そのものの性格の解明を強く意識したものであり、諸分野の研究の深化をより一層うながすであろうと推察される。」
稲田奈津子氏…『日本歴史』第703号(2006年12月)
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