青史出版

葬送儀礼と現代社会

そうそうぎれい と げんだいしゃかい
智山勧学会編
A5判 442頁

定価 10,450円(税込)

ISBN978-4-921145-60-6 C3014   
2017年3月30日発行

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現代、特に都市部を中心として、葬儀の形態が変わりつつある。自然葬や無宗教葬などといった宗教色を排そうとしたものから、家族葬や直葬といった、近親者だけによる葬儀などが増えている。これには、都市部での地縁の欠如や、経済的理由など、さまざまな問題が考えられるだろう。こうした現状は、日本の仏教界が、現代日本仏教の根幹ともいえる葬儀から目を背けてきたことによるのではないだろうか。そうした現状から、智山勧学会は現況を直視し、過去・現在そしてこれからの葬儀のあり方を教学的な立場から問い直し、提示する

  

  【目次より】    

発刊に寄せて                  小峰 一允        

T,日本人と葬送儀礼

      1 葬式仏教の誕生             松尾 剛次     

      2 葬儀の変遷と個人化           村上 興匡

 3 霊と肉と骨               鈴木 岩弓
            ―現代日本人の死者観念―                         

U,各宗における葬送儀礼

      1 天台宗における葬儀の意義と実際     勝野 隆広     

      2 浄土宗における葬儀の意義と実際     林田 康順     

      3 曹洞宗における葬儀の意義と実際     佐藤 俊晃     

      4 日蓮宗における葬儀の意義と実際     蓮見 高純     

      5 浄土真宗における葬儀の意義と実際    日野 慧運          

V,真言宗智山派における葬送儀礼

      1 教化からみた葬儀            山川 弘巳

      2 葬送儀礼の事相的意義と実際       布施 浄慧

W,まとめにかえて

      生者―死者共存の文化            廣澤 隆之
            ―日本文化再考の契機―